2013.8.25第一回研究会
第1回は、産業能率大学経営学部 中島智人先生に、社会的企業とは何かをテーマに講義をしていただき、研究会メンバーが意見を交換しました。
産業能率大学経営学部 中島智人
ソーシャルビジネスを行う社会的企業の定義は、曖昧で多様ですが、イギリスには明確な定義が存在しています。その定義をもとに、社会的企業を解剖すると、「社会性」「事業性」「革新性」の3つのキーワードが導き出されます。では福祉の分野で必要とされれる社会的企業のミッションとは?
研究会メンバー
シンクタンクの研究員、町興しの仕掛け人、野外活動をベースにした幼稚園を運営している人、地域作業所の代表など、研究会メンバーが揃い、自己紹介を兼ねて意見交換。自分の事業は社会的企業なの? もやもやした疑問が投げかけられ、思い思いの意見をぶつけあいます。
2013.9.2第二回研究会
2回目は事例を見ながら、社会的企業とは何かを深めていきます。イギリスの社会的企業の例として「「ザ・ピープルズマーケット」を取材した番組をみせていただき、議論を深めました。
産業能率大学経営学部 中島智人
社会的企業は、社会的な課題を克服しつつ、利潤を求めていかなければなりません。しかし利潤を追い求め過ぎると意図しないトレードオフが生じることがあります。つまり社会的企業ではなくなってしまうということ。これをどう解決するか、イギリスの「ザ・ピープルズマーケット」などの事例から考察しましょう。
研究会メンバー
ザ・ピープルズマーケット成功のポイントは、利用者も経営に参加できること。サービスの提供者と消費者という関係ができてしまうと、市場的、刹那的な関係になります。経営資源は、金銭となり、財務的なトレードオフの罠にとらわれてしまいます。その解決策というのが、人を引き込む力、合意形成をつくる仕組みである、ということなのかも。
2013.10.29第三回研究会
ソーシャルビジネスモデル研究会第三回目は、横浜総合研究所 田中知宏と木鋤岳志のお二人に、同社で行った社会福祉法人の課題と資金調達について教えていただきました。そして、もう一人の発表者は、神奈川県下最大の朝市である大磯市を仕掛けた原大祐さんです。
(株)浜銀総合研究所
主任研究員 田中知宏さん
副主任コンサルタント 木鋤岳志さん
社会福祉法人の課題についてのレポートでした。課題のひとつは事業継承の課題。代表の高齢化が進んでいるにもかかわらず、なかなか次の世代にバトンタッチできない、ふさわしい人材がいないという悩みが多く聞かれましたについて。また安定した経済的な基盤をどう確保するかも大きな課題でした。お二人のお話をうかがうと、実は後継者問題と資金調達の問題、つながっているんではないかと…。第4回にもつづく。
NPO法人 湘南を遊ぶ会
代表理事 原大祐さん
大磯は湘南発祥の地であり、文人、政治家が別荘を構えた、いわゆるブランド力のある地域。ですが、いまはひっそりその面影を残すだけの町になっています。発表者の原さんは、大磯を美しい町、住みたい街、歩きたい町にしたい。そんな思いで大磯市を始めました。大磯市は、地元の魚を味わい、ビールを飲んで、地域のクリエイターのオリジナルグッズの店があったりと、賑やかで楽しい朝市。いつのまにか、地元商工会に若い世代の会員が増えるということも起き始めているそう。
第4回目以降の研究レポートは現在作成中です。
お待ちください。
本研究会レポートは、福祉とまちづくり、それぞれのアイデアと想いが出会い、混ざり合った対話の記録
1つ1つの言葉の意味・想いが伝わった時、生まれる原動力
未来をカタチヅクル、個々の事業・ビジネスで具現化する