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ソーシャルビジネス研究会

NPO法人吉備野工房ちみち

設立:2007年4月

岡山県総社市三須

理事長:加藤せい子


「地域が元気になるタネをまこう!!」

「一人一品」から地域活性化を掲げ、夢が実現し、希望と笑顔が生まれ、幸せの和(peace)が広がるをミッションに、岡山県吉備野の持つ歴史や文化や自然などを生かした町づくり、町づくりに関連するその他の市民活動、それらを支援することを通じて吉備野の魅力を高めることを目的とするのがNPO法人吉備野工房ちみち。 2005年に旧総社市・都窪郡山手村・清音村の3市村が合併、新たに総社市となり、古くは古代王国吉備国があった場所と言われ、市内には全国9位の規模を誇る作山古墳がある。2013年の推計人口は66,425人、人口密度は313人/㎢。 元備中神楽を奉納する舞台だった場所の横を工房として、

まちづくりのプロデュース事業

まちづくりに関するイベント・セミナー事業

まちづくりに関する情報発信事業

まちづくりを推進する商品開発事業

を行っています。構成メンバーとして理事8名、非常勤10名、そしてボランティアスタッフは30名ほどの方々が関わり合いながら、おせっかいなソムリエ&プランナーとしてさまざまなプロジェクトを企画運営。今まで、NPOとして岡山県夢づくり推進大賞(2010年)や岡山県観光連携功労賞(2010年)、内閣府女性のチャレンジ賞(2011年)、第3回地域再生大賞優秀賞(2012年)等を受賞している。今回は理事長である加藤せい子さんにお話を伺いました。

吉備野工房ちみちでお話いただく加藤さん。元気です!

元々は音楽コンサートがきっかけなんです。娘の同級生のお母さん2人と「なにかやろう!」と話して、音楽コンサートをやることにしたんですね。その頃は日本全体がバブル後で混沌としていたこともありますし、当時神戸の中学生が残酷な事件を起こしたニュースを見ながら、大人である評論家たちが話しているスタンスに疑問を感じて。自分も一人の大人として子どもたちに何かプラスになることをやれているのか、本気で行動する大人が近くにいて、その大人の背中をみて子どもたちは何か感じてくれるのではないか、そんな風に思ったんです。ただ私たちは何かイベントをやったこともないし、完全なる素人。

総社で音楽イベントやっても絶対に成功しない!という人もいるし、特にアカペラのコンサートなんて当時ほとんど知られていないジャンルでした。結果1ヶ月前になってもチケットが全然売れていない訳です。2、3週間前でも300枚とか。会場を1,000人以上入れる大きな場所を抑えてしまったものですから、「どうしよう。。」と夜眠れなくなってしまって。その姿を見ていた娘が枕元に手紙を置いてくれたんです「ママ大丈夫?前向きに頑張れば絶対うまくいくから」って。

それでなんだか吹っ切れて、沢山の人に会いにいって、一枚一枚手売り状態なんですけど、結果1,500枚売れ、当日会場は通路まで埋まったんです。それがきっかけで、地域でいろいろなイベントを一緒にやらないか、と声を掛けてもらえるようになって。その時感じたのは、プロセスが大切だったということ。収支やら何人来てくれるか、みたいなことに頭が行ってましたが、そのプルセスで出会う人たち、その経験がすごく尊いなと。

数年はコンサートや地域のイベントを企画したりと、徐々に活動のスタイルが明確化して、自分達の存在も地域の中で見えてきました。

事業型NPOへ

経営面で大きな影響を与える地域性、土地柄、風土について


地域活動にどんどん関わるようになって、その時は仕事も子育てもしながらボランティアのような形で時間を作っていました。

最初にまちづくりに関わった時に思ったのは女性が場に全然参加していないということ。

こんなんでものごと決まって行って、本当に良いのかしらと。生活者視点がごっそり抜けているし、行政と対等な関係な組織や場がないなと、そこから男女雇用参画やコーディネーター・ファシリテーターの勉強をしていったんです。

その頃から沢山の仲間がボランティアとして関わってくれるようになって、と同時にバランスの悪さも感じるようになって。市の職員は仕事として現場に関わり、私たちは時間を作って現場にいる。少しでも事業として、仕事として関わっていける場を作らないと、継続しない、持続的な活動にならないよなと。

持続可能な活動にするためには、仕組みを創らなければ。 仕組み化することを目的に、事業型NPOを模索するようになりました。いろんな経緯の中で、なんとか2008年にNPO法人化しました。

一人一品運動

今慶應大学大学院SDMの研究員としても活動させていただいているのですが、教授の前野さんが”地域活性化の定義”は、地域の経済的な豊かさと精神的な豊かさの二つに分類される、とおっしゃっています。
今までの社会は「経済的な豊かさ」の可視化ばかり進んできた社会ではないでしょうか?お金の可視化とも言えると思います。
これからは豊かさの可視化、幸せの可視化をしていかなければいけない時代なのではと思っています。この総社という町の豊かさとは何か?今私たちが可視化しようとしているのはそういうことだと思っていて、地域の固有の資源を活かした地域づくり【人・歴史・文化・自然】をどう豊かさとして伝えていくか、だと思います。私たちが考える”豊かさ”の指針として、「一人ひとりの能力が活かせる場づくり」を大切にしていて、それは人の持つ知恵や手間を価値に変えることで、可視化できると思っています。
今までこの土地に既にあった、知恵や手間、当たり前のことを“価値”に変える。それを『みちくさ小道』、【一人一品運動】と呼んでいて、
  • 人のもつ価値を伝える→情報発信
  • 人のもつ価値をカタチにする→商品開発
  • 人のもつ価値を体感する→体験開発

を軸に、地域で暮らしている人の中にすでにある“達人技”を見つけて、発信して、カタチにして、地域内外の人に体験してもらうことで、“豊かさ”を可視化することをはじめています。例えば、古墳が大好きで古墳のことなら博士並みの知識がある人たまたま地域に居たんですが、全然知られていなかったんですね。

で、そんなに古墳の事が好きなら、それを仕事にしてみたら?と背中を押すことで、ツアーが生まれて沢山の人が総社にくるきっかけになったんです。

少し前までは地域をうろうろするただのオジさまだった方が、地域にあたらしい人を呼び込む、まったく新しい観光プランを創ったわけです。面白いことに、そうすると自分で古墳を作ってしまう人も現れて、参加者皆で古墳を作るワークショップが開けるようになったり。何もない田舎の町に、そこに暮す人の“知恵”や“手間”で立派な体験の場が生まれる。その体験が、さまざまな個人の自己実現のステップとなり、“豊かさ”の輪がひろがっていく。そんな活動を地道にやっているんです。総じて「地域システムマネジメント」と呼んでいます。

担い手は地域にいる

国や県の事業を担う中で、さまざまな人材がちみちには集まってきています。特に子育てを機に仕事から離れたけれども、社会復帰したいと思っているママ達もそう。
また最近は都心部から岡山に移住してくる家族もいたり。
最初は何がやりたいという明確なものはなくても、地域の為に何かやりたい、それで良いと思います。
ちみちでやっているのは、そういった人と対話をする中で「子どものころ何するのが好きだった?」「なんでそれ好きだったの」と、どんどん話を聞いてあげることをやってます。
何か特別なことをするわけではないんです。
そうこうしているうちに、“実はカフェをやりたかった””デザインをやってみたかった”、他には“泥団子作るのがうまかった”といった、個々の中に必ずある思いが見えてくる。
それを少しだけサポートして背中を押すことで、それが価値になり、プロジェクトになるんです。
2008年から2013年で生み出したプログラムは全部で285になりました。今一緒に活動している人達は皆さんはプログラムを通じて、そういった価値を人から聞いたり、商品を手に取ったり、体験したりして、何かを感じ吉備野工房ちみちに来てくれています。
私たちのつくり出す”価値”が、少しずつ”ブランド”となって来ているのかもしれません。

「活動から運動へ」

私たちが今やっていること・やりたいことは、地域活性化ということではなくて、活動を運動にしていくこと。今までの市民活動や市民運動は社会が作り出した矛盾の始末だったのかもしれません。
NPOの本来の役割は仕組みをつくり、提案をし、そして新しい社会構造と参加の仕組みを世の中に位置づけていくこと。社会の中で、会社組織だけでは教えられないことがあって、実は社会が存在して行く上で必要なことを教える機能・仕組みがないのが現在なのではないでしょうか。
私たちは地域に紐づく学びを、情報や商品開発、体験を通して提供することで、そういった部分の補間をしているだけ。今、総社での取組みを活かして、今東北の被災地へ仕組み・ノウハウを移転するプロジェクトもさせていただいてます。
人の”豊かさ”、経済的な豊かさ以外の可視化を仕組み化することで、どの地域にもあるそれぞれの課題を、その地域の人達が主体的に解決してけるのではないかと。
それを【地域の包括的連携】【人財支援】【地域間連携】をテーマに進めているところです。

振り返って

インタビューで訪れた吉備野工房ちみちは、平日の午前中にも関わらず10名以上の人達がそれぞれグループを作って、ディスカッションや作業をされていて、活気ある空間。また【地域の包括的連携】を掲げる中で、マインドマップの手法で参加者の方々の想いを可視化した用紙を見ると、この空間が持つ“場”の雰囲気を感じることができました。
理事長の加藤さんの性格もあり、意見を言い合える・風通しの良い空間の中で、総社の中の人外の人がうまく交ざり合いながら、地域の中でイノベーションを生み出されていると感じました。活動を通じて、大学との連携や海外へのノウハウ移転など、決して地域だけに留まるのではなく、さまざまな人や組織との連携の中で仕組みを言語化し発信することで、あたらしい「共感」を呼び、さらに活動を広く推進していると感じました。ご自身も「考えて腑に落ちることが好き」とおっしゃる加藤さん。
工房という場を活かして、地域の人達1人ひとりの能力を活かしながら地域を元気にする活動、そのプロジェクトを通してあたらしい社会構造への提案、参加の仕組みづくり。
今後はさらに多くの人と繋がりながら、地域でのプロジェクトを推進されていくはずでしょう。楽しみです。

「地域が元気になるタネをまこう!!」

「一人一品」から地域活性化を掲げ、夢が実現し、希望と笑顔が生まれ、幸せの和(peace)が広がるをミッションに、岡山県吉備野の持つ歴史や文化や自然などを生かした町づくり、町づくりに関連するその他の市民活動、それらを支援することを通じて吉備野の魅力を高めることを目的とするのがNPO法人吉備野工房ちみち。 2005年に旧総社市・都窪郡山手村・清音村の3市村が合併、新たに総社市となり、古くは古代王国吉備国があった場所と言われ、市内には全国9位の規模を誇る作山古墳がある。2013年の推計人口は66,425人、人口密度は313人/㎢。元備中神楽を奉納する舞台だった場所の横を工房として、

まちづくりのプロデュース事業

まちづくりに関するイベント・セミナー事業

まちづくりに関する情報発信事業

まちづくりを推進する商品開発事業

を行っています。構成メンバーとして理事8名、非常勤10名、そしてボランティアスタッフは30名ほどの方々が関わり合いながら、おせっかいなソムリエ&プランナーとしてさまざまなプロジェクトを企画運営。今まで、NPOとして岡山県夢づくり推進大賞(2010年)や岡山県観光連携功労賞(2010年)、内閣府女性のチャレンジ賞(2011年)、第3回地域再生大賞優秀賞(2012年)等を受賞している。今回は理事長である加藤せい子さんにお話を伺いました。

吉備野工房ちみちでお話いただく加藤さん。元気です!

「ちみちのはじまり」

元々は音楽コンサートがきっかけなんです。娘の同級生のお母さん2人と「なにかやろう!」と話して、音楽コンサートをやることにしたんですね。その頃は日本全体がバブル後で混沌としていたこともありますし、当時神戸の中学生が残酷な事件を起こしたニュースを見ながら、大人である評論家たちが話しているスタンスに疑問を感じて。自分も一人の大人として子どもたちに何かプラスになることをやれているのか、本気で行動する大人が近くにいて、その大人の背中をみて子どもたちは何か感じてくれるのではないか、そんな風に思ったんです。ただ私たちは何かイベントをやったこともないし、完全なる素人。
総社で音楽イベントやっても絶対に成功しない!という人もいるし、特にアカペラのコンサートなんて当時ほとんど知られていないジャンルでした。結果1ヶ月前になってもチケットが全然売れていない訳です。2、3週間前でも300枚とか。会場を1,000人以上入れる大きな場所を抑えてしまったものですから、「どうしよう。。」と夜眠れなくなってしまって。その姿を見ていた娘が枕元に手紙を置いてくれたんです「ママ大丈夫?前向きに頑張れば絶対うまくいくから」って。
それでなんだか吹っ切れて、沢山の人に会いにいって、一枚一枚手売り状態なんですけど、結果1,500枚売れ、当日会場は通路まで埋まったんです。それがきっかけで、地域でいろいろなイベントを一緒にやらないか、と声を掛けてもらえるようになって。その時感じたのは、プロセスが大切だったということ。収支やら何人来てくれるか、みたいなことに頭が行ってましたが、そのプルセスで出会う人たち、その経験がすごく尊いなと。
数年はコンサートや地域のイベントを企画したりと、徐々に活動のスタイルが明確化して、自分達の存在も地域の中で見えてきました。

事業型NPO

経営面で大きな影響を与える地域性、土地柄、風土について

地域活動にどんどん関わるようになって、その時は仕事も子育てもしながらボランティアのような形で時間を作っていました。

最初にまちづくりに関わった時に思ったのは女性が場に全然参加していないということ。

こんなんでものごと決まって行って、本当に良いのかしらと。生活者視点がごっそり抜けているし、行政と対等な関係な組織や場がないなと、そこから男女雇用参画やコーディネーター・ファシリテーターの勉強をしていったんです。

その頃から沢山の仲間がボランティアとして関わってくれるようになって、と同時にバランスの悪さも感じるようになって。市の職員は仕事として現場に関わり、私たちは時間を作って現場にいる。少しでも事業として、仕事として関わっていける場を作らないと、継続しない、持続的な活動にならないよなと。

持続可能な活動にするためには、仕組みを創らなければ。 仕組み化することを目的に、事業型NPOを模索するようになりました。いろんな経緯の中で、なんとか2008年にNPO法人化しました。

一人一品運動

今慶應大学大学院SDMの研究員としても活動させていただいているのですが、教授の前野さんが”地域活性化の定義”は、地域の経済的な豊かさと精神的な豊かさの二つに分類される、とおっしゃっています。 今までの社会は「経済的な豊かさ」の可視化ばかり進んできた社会ではないでしょうか?お金の可視化とも言えると思います。 これからは豊かさの可視化、幸せの可視化をしていかなければいけない時代なのではと思っています。この総社という町の豊かさとは何か?今私たちが可視化しようとしているのはそういうことだと思っていて、地域の固有の資源を活かした地域づくり【人・歴史・文化・自然】をどう豊かさとして伝えていくか、だと思います。私たちが考える”豊かさ”の指針として、「一人ひとりの能力が活かせる場づくり」を大切にしていて、それは人の持つ知恵や手間を価値に変えることで、可視化できると思っています。 今までこの土地に既にあった、知恵や手間、当たり前のことを“価値”に変える。それを『みちくさ小道』、【一人一品運動】と呼んでいて、

  • 人のもつ価値を伝える→情報発信
  • 人のもつ価値をカタチにする→商品開発
  • 人のもつ価値を体感する→体験開発

を軸に、地域で暮らしている人の中にすでにある“達人技”を見つけて、発信して、カタチにして、地域内外の人に体験してもらうことで、“豊かさ”を可視化することをはじめています。例えば、古墳が大好きで古墳のことなら博士並みの知識がある人たまたま地域に居たんですが、全然知られていなかったんですね。

で、そんなに古墳の事が好きなら、それを仕事にしてみたら?と背中を押すことで、ツアーが生まれて沢山の人が総社にくるきっかけになったんです。

一人一品運動

少し前までは地域をうろうろするただのオジさまだった方が、地域にあたらしい人を呼び込む、まったく新しい観光プランを創ったわけです。面白いことに、そうすると自分で古墳を作ってしまう人も現れて、参加者皆で古墳を作るワークショップが開けるようになったり。何もない田舎の町に、そこに暮す人の“知恵”や“手間”で立派な体験の場が生まれる。その体験が、さまざまな個人の自己実現のステップとなり、“豊かさ”の輪がひろがっていく。そんな活動を地道にやっているんです。総じて「地域システムマネジメント」と呼んでいます。

担い手は地域にいる

国や県の事業を担う中で、さまざまな人材がちみちには集まってきています。特に子育てを機に仕事から離れたけれども、社会復帰したいと思っているママ達もそう。また最近は都心部から岡山に移住してくる家族もいたり。最初は何がやりたいという明確なものはなくても、地域の為に何かやりたい、それで良いと思います。ちみちでやっているのは、そういった人と対話をする中で「子どものころ何するのが好きだった?」「なんでそれ好きだったの」と、どんどん話を聞いてあげることをやってます。何か特別なことをするわけではないんです。そうこうしているうちに、“実はカフェをやりたかった””デザインをやってみたかった”、他には“泥団子作るのがうまかった”といった、個々の中に必ずある思いが見えてくる。それを少しだけサポートして背中を押すことで、それが価値になり、プロジェクトになるんです。2008年から2013年で生み出したプログラムは全部で285になりました。今一緒に活動している人達は皆さんはプログラムを通じて、そういった価値を人から聞いたり、商品を手に取ったり、体験したりして、何かを感じ吉備野工房ちみちに来てくれています。私たちのつくり出す”価値”が、少しずつ”ブランド”となって来ているのかもしれません。

「活動から運動へ」


私たちが今やっていること・やりたいことは、地域活性化ということではなくて、活動を運動にしていくこと。今までの市民活動や市民運動は社会が作り出した矛盾の始末だったのかもしれません。
NPOの本来の役割は仕組みをつくり、提案をし、そして新しい社会構造と参加の仕組みを世の中に位置づけていくこと。社会の中で、会社組織だけでは教えられないことがあって、実は社会が存在して行く上で必要なことを教える機能・仕組みがないのが現在なのではないでしょうか。
私たちは地域に紐づく学びを、情報や商品開発、体験を通して提供することで、そういった部分の補間をしているだけ。今、総社での取組みを活かして、今東北の被災地へ仕組み・ノウハウを移転するプロジェクトもさせていただいてます。
人の”豊かさ”、経済的な豊かさ以外の可視化を仕組み化することで、どの地域にもあるそれぞれの課題を、その地域の人達が主体的に解決してけるのではないかと。
それを【地域の包括的連携】【人財支援】【地域間連携】をテーマに進めているところです。

振り返って

インタビューで訪れた吉備野工房ちみちは、平日の午前中にも関わらず10名以上の人達がそれぞれグループを作って、ディスカッションや作業をされていて、活気ある空間。また【地域の包括的連携】を掲げる中で、マインドマップの手法で参加者の方々の想いを可視化した用紙を見ると、この空間が持つ“場”の雰囲気を感じることができました。
理事長の加藤さんの性格もあり、意見を言い合える・風通しの良い空間の中で、総社の中の人外の人がうまく交ざり合いながら、地域の中でイノベーションを生み出されていると感じました。活動を通じて、大学との連携や海外へのノウハウ移転など、決して地域だけに留まるのではなく、さまざまな人や組織との連携の中で仕組みを言語化し発信することで、あたらしい「共感」を呼び、さらに活動を広く推進していると感じました。ご自身も「考えて腑に落ちることが好き」とおっしゃる加藤さん。
工房という場を活かして、地域の人達1人ひとりの能力を活かしながら地域を元気にする活動、そのプロジェクトを通してあたらしい社会構造への提案、参加の仕組みづくり。
今後はさらに多くの人と繋がりながら、地域でのプロジェクトを推進されていくはずでしょう。楽しみです。

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